せんなん堂主人 日々の思うこと

読書、音楽、TV映画鑑賞から感じたこと、思うこと

ムソルグスキー/組曲「展覧会の絵」

せんなん堂です。

 

昔、本で読んだのか、TV番組で聞いたのか、忘れたのですが、リムスキー=コルサコフ(以下、R=コルサコフ)とラヴェルは仲が悪かった、というのです。

ともに、オーケストレーションのすばらしさに定評があり、『魔術師』と評されます。

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ガーシュイン/ラプソディー・イン・ブルー

せんなん堂です。

 

ジョージ・ガーシュイン(1898~1937)は、アメリカの作曲家です。

はじめは、お兄さんと組んで、ミュージカルなどのポピュラーソングを数多く作っていましたが、満を持して管弦楽曲を書いたのが、この『ラプソディー・イン・ブルー』です。

 

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死の淵を見た男/門田隆将

せんなん堂です。

 

6年前の今日、東日本大震災福島第一原発事故がありました。

復興が進められていますが、さまざまな要因で人々の思うようには進んでいないように思います。

多くの人が被災者となったので、多種多様な事情や想いがあり、同じ事でもそれぞれの受け止め方が違ってくるし、さらには、これが被災者とそうではない人では、もっと違い、そのために軋轢も生じる、今ニュースに取り上げられる問題は、なかなか単純な話ではないのでしょう。

 

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水木しげるの古代出雲/水木しげる

せんなん堂です。

 

水木しげる(1922-2015)は、言わずと知れた有名漫画家でした。

独特なキャラクターが印象的ですが、2015年、残念ながら亡くなりました。

ゲゲゲの鬼太郎』に代表されるように、水木漫画は、妖怪などが出てくる幻想的な作品が多かった印象を持っておりました。

正直、私が子供のころは、水木漫画=怖い、気持ち悪い漫画、と思っていました。

しかし、大人になってから、水木が、戦時中徴兵され、南方で戦い、そこで左腕を失うなど半生を知り、彼の戦地での壮絶な体験をつづった作品などを読んだりもしました。

絵や漫画を描くのが好きな普通の青年が、国家の始めた戦争にかりだされ、悲惨な戦場での非日常的な体験をしてしまったことが、彼の考え方、作風にも影響しているのかな、と思いました。

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天下を計る/岩井三四二

せんなん堂です。

 

また戦国時代の人物を取り上げた歴史小説を取り上げます。

 

「天下を計る」は、豊臣政権下の五奉行の一人、長束正家(なつか まさいえ)の物語です。

 

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家康、江戸を建てる/門井慶喜

せんなん堂です。

 

徳川家康にまつわる歴史小説を紹介します。

 

徳川家康は、ご承知の通り、江戸幕府260年の礎を築いた人物です。

彼が天下を手中にする以前の1590年、豊臣秀吉小田原征伐*1を行い、北条氏を滅亡させます。

家康は秀吉から北条氏旧領への転封を言い渡されます。

 

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