せんなん堂主人 日々の思うこと

読書、音楽、TV映画鑑賞から感じたこと、思うこと

イライラしない生活

私は、毎日1時間程度電車を乗り継ぎ、出勤しています。

朝の電車車内は大変混み、イライラすることも多いです。

アンタ、明らかにワザと強く押しているでしょう!とか、

携帯に夢中なふりして、列に割り込んでいるでしょう!とか・・・。 

朝からイライラすると、いやな気分のまま会社で仕事をすることになります。

 

電車内に限らず、職場でも、車の運転中でも、イライラしたり、時にはカッとなってしまうことがあります。

でも、カッとなったり、イライラしていると、なんだか人間の小さい人に見える・・。

 

今回の本は、

感情的にならない本

和田秀樹 著

です。

著者は有名な精神科医です。副題に”不機嫌な人は幼稚に見える”とあり、まさに、私が思っていたことが副題となっています。

 

感情的なることは、イライラもありますが、パニックになることも、クヨクヨすることも含まれ、これらのしくみや対処法(対処するための考え方、心の持ちよう)も書かれています。

 

どのようにして感情的になってしまうか、と冷静に分析すると、自分ではどうにもならないが、そのことが不安であるために、感情が抑えきれなくなる、のではないか。自分の苦手な人がいて、その人と会うと必ずイライラするとか、カッとなってしまうのは、相手の言動が予測できないから。しかし、相手の考え、気持ちは変えられないので、そう思って、こちらが準備しておけば、少しはましになります。少なくとも相手によって、自分の感情が制御不能になることは防げます。

 

イライラは放っておけば元にも戻る、というのも理解できます。イライラする感情は、とりあえず、白黒はっきりさせずに放置しておく、このあいまいなものをあいまいなままで放置できるというのは、大人なのかもしれません。

 

私は20代のころ、仕事で感情的になることは必要だ、と思っていました。仕事をバリバリやっている感が出るのかなと思っていました。しかし、勤続年数が増え、後輩、部下ができてくると、この感情を出して仕事するスタイルは、よくないことに気づき始めてきました。いつしか「怖い先輩」「怖い上司」となってしまいました。それが必ずしも悪いことではないですし、周囲のベテランにそういう人がいないでもないですが、やはり何かが違うような気がしてきました。

 

仕事ができる人は、すべて感情的になるわけでもない。感情をコントロールしているのでしょう。上には制御された感情をぶつけるが、部下、後輩には穏やかに接して、仕事をさせていく、感情のコントロールがしっかりとできている人が、仕事のできる人である、と思います。いわゆる「大人」であることなのですね。